米Lightspeed Ventures、インドのディープテック起業家支援に注力

Photo: Lightspeed

Lightspeedが若手ディープテック起業家を支援する「India Ascends 2026」発表

米国系ベンチャーキャピタルの Lightspeed Ventures(ライトスピード・ベンチャーズ) が、インドの若手起業家を対象にしたディープテック支援プログラム 「India Ascends 2026」 を本格始動した。これは人工知能(AI)、宇宙・航空、ロボティクス、バイオテック、防衛技術など最先端領域で研究開発を進める起業家の発掘・育成を目的とするアクセラレーションプログラムで、25歳以下の創業者にフォーカスしている。プログラムはインド・ベンガルールで開催され、応募受付は2026年1月まで行われ、2月初旬に選考結果が発表された。提携企業として Anthropic(アンソロピック)、Groq(グロック)、Google Cloud(グーグルクラウド)、AWS(アマゾンウェブサービス) が名を連ね、参加者には約10万ドル相当の支援が提供される計画だ。

資金・ネットワーク活用し世界市場を目指す

2026年の最終選考を通過した 4つのスタートアップ が発表された。

  • Sapien Labs:創薬プロセスの革新を目指し、データ主導で大規模臨床試験の実行を可能にする技術開発。
  • Eyecandy Robotics:リアルな体験を提供する次世代物理AIキャラクターの創出。
  • Celestial Aerospace:気球支援型のローコスト宇宙アクセスシステムを開発。
  • Sentience:シミュレーションから実世界へのギャップを解消するロボティクス基盤モデルを構築。

各チームは 20万ドル〜300万ドル のエクイティ投資を受けるほか、年間を通じた戦略的支援ロードマップの提供を受ける。また、Lightspeedの創業者や投資家、業界パートナーとのネットワーキング機会、政策立案者との交流、合計50万ドル以上のクラウド・AIクレジットも付与される。この支援体制は、アイデア段階の技術を実際の事業につなげるための“実装力”強化を意図している。

インドのディープテック環境と今後の展望

インドは近年、世界的にもディープテックのエコシステムが急成長しており、約3600のディープテック企業が存在するとされる(Nasscom調査)。これらの企業はAI、宇宙、量子技術、次世代ロボティクスなど幅広い領域にまたがり、2023年には100社以上の知的財産・革新的ソリューション企業が新たに設立された。ただし、深い研究開発を必要とする領域では長期的な資本や人材確保が課題とされ、政府も研究開発支援策や資金供給の改善に取り組んでいる。インドDeepTechアライアンスやRDI(Research, Development and Innovation)基金などの動きもあり、長期的な支援インフラの整備が進む見込みだ。こうした環境下で、India Ascendsのような民間によるアクセラレーションは、次世代の技術リーダー創出に向けた重要な一歩と捉えられている。

Lightspeed selects 4 deeptech startups for its India Ascends 2026 cohort
This Lightspeed programme is aimed at identifying and backing young founders building frontier tech in India.
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